この仕事、本当に割に合っていますか?
求人票や雇用契約書に書いてあるのは月給だけです。片道40分の通勤、毎日1時間のサービス残業、夜にチャットへ返信する時間は書かれていません。外食のランチや仕事用の服など、働いているからこそ増える出費もあります。これらを全部入れると、時給は思ったより下がります。
初期設定(月給300,000円、片道40分、サービス残業1時間、退勤後の対応15分)では、見かけの時給は約1,731円ですが、通勤や残業まで含めた実質時給は約1,243円になります。
計算方法
- 1か月の出勤日数 = 週の出勤日数 × 52 ÷ 12
- 見かけの時給 = 月給 ÷(1か月の出勤日数 × 所定労働時間)
- 本当の労働時間 = 1か月の出勤日数 ×(所定労働時間 + サービス残業 + 往復の通勤時間 + 退勤後の対応時間)
- 本当の収入 = 月給 − 通勤費の自己負担 − 仕事のための出費
- 実質時給 = 本当の収入 ÷ 本当の労働時間
結果は入力した最低賃金と比べます。最低賃金は都道府県ごとに決まっていて、令和8年度の全国加重平均は1,177円です。実質時給が最低賃金を下回っても、必ずしも違法とは限りません。最低賃金の計算には通勤時間などが含まれないためです。あくまで、自分の時間の価値を知るための目安です。ただし、残業代が支払われていない場合は話が別です(下の「実質時給を上げるには」を参照)。
月給から時給への換算表
週5日・1日8時間(1か月 約173時間)で割った、見かけの時給です。
| 月給 | 時給 | 年収(×12) |
|---|---|---|
| 200,000円 | 1,154円 | 2,400,000円 |
| 250,000円 | 1,442円 | 3,000,000円 |
| 300,000円 | 1,731円 | 3,600,000円 |
| 350,000円 | 2,019円 | 4,200,000円 |
| 400,000円 | 2,308円 | 4,800,000円 |
| 500,000円 | 2,885円 | 6,000,000円 |
| 600,000円 | 3,462円 | 7,200,000円 |
年収はボーナスを含まない月給 × 12 の金額です。
実質時給を上げるには
- いちばん大きいのは通勤時間です。片道40分なら、1か月で約29時間になります。在宅勤務の日を増やすだけでも効果があります。
- サービス残業は記録しておきましょう。時間外労働には、労働基準法第37条により割増賃金(残業代)の支払いが必要です。支払われていない残業代は会社に請求でき、労働基準監督署にも相談できます。記録はそのときの大切な材料になります。
- 退勤後の連絡にルールを。1日15分でも、1か月では5時間以上になります。